ビジネス・日常

<第2弾 小説を書いてみた> 搭乗

はじめに

みなさん、こんにちは!Dスケです。

名前:Dスケ

大手企業を退職後、ロンドンへ留学。ロンドンのライフスタイルに影響を受け現在は、ブロガーとして生活。ネットビジネスのほか、デイトレや留学ライターとしても活動中。(社会人でのロンドン留学のご相談はいつでも)twitter@D_suke_tawagoto)で主にリアクションしています!

今後ともよろしくお願いします!

さて、今回は昨日の小説の続編を書いていこうと思います。

その理由は、はい!少し好評をいただきました。笑

またその感想とかも許可を得れれば載せて共有していこうと思います!

お世辞でも嬉しいのと、自分でも書いていて楽しいので続編を書いていきます。

暇だった読んでみてくださいね。

小説風「搭乗」

僕はロンドン行きのチケットを強く握りしめて、搭乗口の前に立っていた。搭乗時刻は朝の10時20分で今は9時30分だった。朝は、なんだかんだドタバタして実家からタクシーで向かうこととなった。隣には、母がいた。

「あんたしっかりと頑張らなあかんで」

僕に力強い言葉をかけてきた。母と僕は、比較的うまくやっていてどちらかというと気が合う方なのだと思う。母を一言で表すと「奔放」という言葉が合うのかもしれない。その裏に隠された母なりの思いはあるだろうが、正直そんなものはみたくないというのが僕の本音だ。そんな母の心境はどういうものなのだろうか。息子が大手企業を退社し、ロンドンに行くというのだから、それなりの思いはあるはずだが。

「これで英語話せずに帰ってきたら、恥ずかしいで」
「10ヶ月そこらで話せるようになるんかな」
「それはあんたの努力次第やわ」

僕はバスに乗って窓側の席に座った。母がまだ立ってこっちをみている。そしてバスが動き出した瞬間に母がこっちに手を小刻みに振っている。バスが離れていくとその手の振り方が大きくなったのが見えた。今、母はどういう気持ちなのだろうか?母に育てられた僕もまた「奔放」なのかもしれない。

「行ってらっしゃい」
「行ってきます」

この裏に隠された思いなど、今は考えたくもなかった。

バスの中では、前の女性が片手に安酒を持って、乱れた髪を安物のゴムで縛り上げ窓の外を憂鬱そうに見ていた。いや、哀しげだったかもしれない。僕の新しい旅の始まりは、こんなものなのかと思った。彼女はなにを考えているのだろうか。空港に向かうバスの中で、彼女は酒をのみ、外をみながら何を思っているのだろう。もしかしたら、韓国人か中国人なのかもしれない。日本という国にさよならをしているのか、それとも今から僕と同じように新しい気持ちで日本を出ていこうとしているのか。僕たちは、同じバスで同じ目的地に向かっているのにもかかわらず、こんなにも違うものかと心の中で思った。僕の気持ちは微塵の不安すらなく、ただただ5月の空が心の底から綺麗だと思えた。

空港につくとあらかじめ用意していたカードで入れるVIPルームに足を運んだ。いくら大手企業で働いていたからと言っても数年そこらではこのVIPに足を踏み入れようとは思わない。僕はこの日のために、予め1年間1万円ほどでVIPルームを使用することができる会員になっていたのだ。そのVIPルームの空間を見て、過去の自分を褒めたい気持ちだった。僕の会社からの評価はおそらく、ルーズでテキトウな人間だと思われていただろうが、僕はこの日の為にありとあらゆる情報をネットで検索し、完璧な準備をしていた。人は自分のことになると、こうも慎重になり、努力することができるのだと思い知った。僕は頼れる人間なのかもしれない。そんな錯覚にも陥った。VIPルームには、たくさんの軽食が並んでいた。いかにも年収2000万以上はあるぞというビジネスマンが今日の新聞を広げて、ブラックコーヒーを飲んでいたり、家族づれがとても高貴とは思えない姿でケーキやらパスタを貪っていた。僕は、冷蔵庫から炭酸水を取り出して席に着いた。いかにも高級な場所と思われるような背景の写真をとってインスタグラムにアップした。すぐに友達や同期からのリアクションがあった。

「やっと出発か!」
「それどこ?」
「どんだけ金持ってんの?」
「うらやましー!」
「楽しんできてー」

相変わらずだった。相変わらずな自分には相変わらずのリアクションが返ってきた。安心感はあるが、飽き飽きする気持ちもあった。何の味もしない、でもパチパチという刺激のある炭酸水を口に含んだ。

「遂にはじまる」

頭の中は、次にしなければならないことなどを考えていた。飛行機が墜落するかもというような不吉な予感すら頭を過ぎった。この時は、心臓が止まる「死」が心底怖かった。僕は、炭酸水を飲み干さずに、搭乗口へと向かった。時間は10時だった。20分あるからと余裕を見ていたが、僕が乗る搭乗口は空港内の電車に乗らないといけない離れた場所にあった。

「しまった・・・」

優雅に炭酸水なんか飲んでる場合でも、自分が頼り甲斐のある人間かもしれないなど考えている暇なんてなかったじゃないか。心臓がばくばくと動き始めた。もしかしたら飛行機に乗り遅れてしまうかもしれない。など最悪な状況すら考え始めた。企業で働いていた癖なのか、最悪な場合を想定したら、その後の対処もすぐに3つほどオプションが頭に浮かんだ。

①空港職員に泣きついて、入れてもらう。
②お金を払って、時間をずらして新たな航空券を買う
③帰宅する

だが結果、僕は飛行機に難なく乗ることができた。僕が着いて10分後に外国人がゆっくりと歩きながらこっちに向かってくるのも見えた。海外の人は肝が座っているなと、自分の小ささを思い知った。不細工に写ったパスポートを見せて、自分で苦労して取得したVISAもみせ堂々と搭乗した。不細工なパスポートなんて忘れて、自分に惚れ惚れしていた。北京までは3時間ほどで着く。そこで3時間のトランジットを挟み、10時間程のフライトでロンドンに到着する予定だ。僕は、眠ろうと思ったがどうしても眠りにつけなかった。気持ちは飛行機が上昇するのと同じく、急激に加速し高まっていった。

「さよなら日本」

僕は、心底せいせいした気持ちになった。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

もっとたくさんの描写を入れたりした方が、リアルにその状況を捉えられるんでしょうが、少しずつ頑張って見たいと思います。

基本的には、事実に基づくフィクションです。笑

 

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